愛甲の架空鉄道あれこれ

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2005年 10月 23日

27系直流通勤型電車

【完成度の高い「23系の後継車」】
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27系 1113号(27-1113)

■はじめに
製造初年1984年。
1965年の登場以来、15年に渡って増備が続けられた23系であるが、1980年代に入ると性能面・設備面ともに陳腐化が目立つようになった。
そこで、23系の「各停から急行まで、本線の通勤輸送から支線運用まで」という設計コンセプトを継承しつつ、80年代の水準に見合った新型車を開発することになり、その結果、1984年に登場したのがこの27系である。



■設計コンセプト
基本的には、「各停から急行まで、本線の通勤輸送から支線運用まで」という23系の万能思想を踏襲しているが、27系ではそれに加え、80年代以降に生まれた新たな要求と技術を練りこみ、上記の思想をリファインしてさらに洗練することを目指した。具体的には、新技術の導入による保守性・信頼性の更なる向上、乗客本位の視点に立った接客サービスの改善などである。

■性能
編成の組成は23系と変わらず、2R[Tc+Mc]、4R[Tc+M1+T+Mc]、6R[Tc+M+T+M+T+Mc]の3タイプが登場した。MT比1:1を保つため、電動車に1M方式を採用したのも23系と同様である。
制御方式は、低速域から高速域まで安定した加減速性能を発揮する界磁チョッパ制御を採用。
出力135kwの直流複巻電動機を制御する。駆動方式は中空軸平行カルダン、最高運転速度は110km/h。
制動方式は、従来のHSC系ブレーキに比べて応答性のよい電気指令式ブレーキ(HRD-R)を採用。界磁チョッパ制御の特性を生かした回生制動を行う。
台車は、これまでのウイングばね式ペデスタル台車を廃し、曲線通過性能が高く構造も簡単で保守整備の容易なSUミンデン台車とした。
この台車は、カーブが多いという常急線の線路条件に合致した台車である。
補助電源装置はこれまでの電動発電機(MG)に代わり、静止形インバータ(SIV)を搭載。より一層のメンテナンスフリー化を図っている。

■車体・接客設備
構体そのものは鋼製であるが、雨等により腐食しやすい屋根部や客用ドアの靴摺りなどにはステンレス鋼を採用。耐蝕性の向上を図っている。
なお、この時期、他社では軽量ステンレス車体が採用されはじめていたが、車両数の多い常総では、ランニングコストの低いステンレス車を導入したとしても、イニシャルコストを回収するのに長い期間がかかるため、従来どおり鋼製車体で製造された。
設備面に目を転じれば、常総では久しぶりとなる戸袋窓が復活したほか、客用窓も開閉の容易なバランサ付下降窓を採用している点が目新しい。また、側面ドアのガラス支持方式を従来のシール材に代えて押さえ金具式とし、ガラス支持部の劣化防止と指はさみの防止を図った。
接客設備は、在来車同様、掛け心地のよい座席やドアカット機能の付与のほか、各車の車端部に貫通扉を設置し、風、特に冬季の寒風の吹き抜けを防止している。
冷房装置は従来どおりの集中型であるが、ラインフローファンを併用するとともにマイコン制御を用い、きめ細かい空調管理が可能となっている。
また、従来の冷房・送風に加え、除湿機能を追加。暖房能力の強化と併せ、従来より快適な車内環境を提供できるようになっている。

■最後に
上記のとおり27系は、思想的には23系のリファイン車であるが、その思想と80年代のテクノロジーや発想が融合した、極めて完成度の高い車両であるといえる。
「低コストで高品質のクルマ」という常総のポリシーは、この車両によってはじめて高い次元で具現化されたといえよう。
もっとも、このことは他社にも言えることで、80年代に登場した車両は、国鉄・私鉄を総じて完成度が高い。その中でも27系は、その設計思想に対し、技術やアイデアが的確な答えを出した稀有の例ではないだろうか。

しかしながら、さすがの27系も登場から20年余りが経過したとあって、いささか陳腐化してきたことは否めなくなりつつあり、目下のところ更新工事が進められている。
更新工事施工車には、新車と同様の車内設備・走り装置が与えられ、新車と遜色ない車両に仕上がっている
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by aikoh_denki | 2005-10-23 03:21 | 常総急行の車両


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